L−カルニチンは分子量161のアミノ酸の一種で、
体内で脂肪を燃焼させエネルギーに変える際に必要不可欠な物質です。
体内でL−カルニチンは
脂肪をエネルギー源として高度に利用する心臓や骨格筋に大部分が含まれています。
また体内でも主として肝臓と腎臓で必須アミノ酸のリジンとメチニオンから生合成されています。
このため健康な人では、通常L−カルニチンは不足することはありません。
しかしL−カルニチンの体内合成量は、30歳を超えると加齢とともに減少するので、
中高年の人や腎臓や肝臓機能が衰えている人、
栄養摂取が偏っている人などには不足が心配される栄養分です。
L-カルニチンは腎不全においては腎臓での合成が低下しており、
透析で80%程度が除去されてしまうため、透析患者様においては著しく不足しています。 筋肉中の、エルL-カルニチン含有量は通常の方の1割程度という測定結果の報告もあります。
L-カルニチンは細胞内で脂肪酸を燃焼させエネルギーを作るときに必要となる栄養素です。
人工透析を行うと不整脈や疲労感が起こりやすいというのは、カルニチンの減少に関係しているのです。 |